魚沼駒ヶ岳
２００３ ６／８
魚沼三山、越後三山と呼ばれる魚沼（越後）駒ヶ岳である。三山とは駒ヶ岳、中ノ岳お
よび八海山であるが、ここはまたしても駒ヶ岳であるが、山名の由来を昭文社「百名山」
は次のように記している。「駒は馬に関する地名で、山容が馬の形に似ていることや、残
雪が馬の形に残って農事暦と関係する山などに名付けられる山容に由来するのであろう。」
とあくまでも漢字地名に当てつけてある。
図 １．新潟県北魚沼郡湯之谷村、南魚沼郡大和町境の駒ヶ岳周辺地形図
駒ヶ岳２００３ｍ、中ノ岳２０８５ｍ、八海山（入道岳）１７７８ｍの山容である。中
ノ岳頂上から見た駒ヶ岳は下記のような山容である。
図 ２．魚沼（越後）駒ヶ岳の山容のカシバード撮影像
三山の地名からアイヌ・縄文地名を見てみよう。
駒ヶ岳 コマガダケ kom-ka-ta-ke コブ山の上手の切り立った所
中ノ岳 ナカノダケ na-ka-ta-ke 水辺の上手の切り立った所
八海山 ハッカイ pachi-kay 鉢（のような山）を負ぶっている山
入道岳 ﾆｭｳﾄﾞｳﾀﾞｹ ni-o-u-ta-ke 森の山裾がくっついている山
その他の山名などは下記の通り。
笠倉山 カサクラ ka-sa-kur 上手に開いた黒い（山）
小畑山 コバタケ ko-pa-ta-ke そこは山頂の切り立った所
ヨモギ山 i-o-moy-ke 獲物が多い山の所
枝折峠 シオリ si-o-ri 大きな山裾の高台
明神峠 ミョウジン muy-o-sir 山裾の山
小倉山 オグラ o-kur 山裾の日陰（の山）
なお、一般的な登山ルートは尾根づたいに、枝折峠、明神峠、小倉山、駒ヶ岳であるそ
うである。
荒沢岳 アラサワ ar-sa-wa もう一方の前に出た縁（の山）
灰ノ又山 ハイノマタ hay-mak-ta 突き出した矢先の奥まった所
兎岳 ウサギ us-ke 中窪み状の所
阿寺山 アデラ a-ter 我らが踊る（所）
猿倉山 サルクラ sar-kur 草原の日陰（の山）
桂山 カツラ ka-tur 上手に延びている（山）